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これぞ日本の美学!日本の伝統色について紹介-意味・由来など-
こんにちは!カラクリジャパンライター世之介です!
いよいよ10月。そろそろ紅葉が見れる季節になってきましたね。その季節でしか見れないものを目にすると、改めて「日本に生まれて良かった」と実感します。
ちなみに皆さんは「紅葉」といえば何色をイメージしますか?
多くの方は「赤」をイメージすると思います。でも、葉っぱ一枚いちまいをよーく見てみると、少しではありますが色が違うことに気づくはずです。鮮やかな赤やちょっと焦げた感じの赤、黄色が混じったような赤・・・。
こういう色をはっきり言葉で表すって難しいですよね。紅葉に限らず「言葉で表すのが難しい色」というものがあるはずです。
「日本の伝統色」は自然や植物、動物などから名前をとったものが多いです。例えば「きつね色」。きつね色も日本の立派な伝統色です。
今回はそんな日本の伝統色について紹介したいと思います!
日本の伝統色とは?
「日本の伝統色」とは一体どんな色のことを指すのでしょうか?
日本の伝統色(にほんのでんとうしょく)は、日本文化特有の色彩感覚に基づいた色、また過去の歴史資料において出典がある日本固有の伝統的な色名称を含む千百余色を指す。
引用:wikipedia
なぜ日本特有の色があるかというと一つは「季節」が関係します。
日本には四季があり、その季節によって自然や植物は様々な表情を見せてくれます。その中で生活してきた先人達は繊細で豊かな色の世界を見出してきました。
日本という四季のある国で暮らしている私。普段はなかなか気付きにくいですが、豊かな色に囲まれて生活を送っています。もしもそれに少しでも気付くことができれば、普段の生活がちょっと楽しくなりそうですね。
ということで今回は日本の伝統色の中を5つほど紹介していきたいと思います。
茜色(あかねいろ)
「茜色」は「赤」色を少し暗くした色です。夕暮れ空を「茜空」と呼ぶこともありますね。
「茜」とは元々山野に自生するつる草のことで、この植物の根の色が暗めの赤色をしています。茜色の由来は実は植物から来ているんです。
柿色(かきいろ)
柿色とは鮮やかでなおかつ濃い橙色(オレンジ)のことを言います。
色の名前の由来は皆さんもお分かり通り果物の「柿」から来ています。柿は日本人にとってとても馴染み深い果物ですね。
常盤色(ときわいろ)
常盤色とは青みの濃い緑色を指します。名前の由来は松や杉などの常緑樹から来ています。
常緑樹とは1年中緑の葉っぱをつけた植物のことを言います。
山吹色(やまぶきいろ)
引用:http://krukruperm.blog94.fc2.com/blog-entry-224.html
山吹色は鮮やかな赤みのある黄色です。春の季語の一種でもあります。
山吹は日本に広く分布する花を咲かせる植物で、日本では昔から黄色を表す時によく使われています。山吹色を見るのはもう少し先になりそうですね。
空色鼠(そらいろねず)
空色鼠はうっすら青みを含んだ灰色のことを言います。空にぼんやりと雲がかかったような色ですね。
曇り空を先人たちは見事に言葉で表現しました。日本人特有の美学がこの色の名称に詰まっています。
美しい日本の伝統色
いかがでしたか?日本の伝統色の多くはこのように植物などの自然から来ています。
季節の変わり目である今、色の変化を楽しむには最適なはずです。
私たちの生活にはまだまだ伝統色があります。
言葉で表現しにくい色を見つけた時はぜひ調べてみてはいかがでしょうか?もしかしたらその色も伝統色かもしれません。
普段目にしていた色も伝統色と知ることができれば、日常がちょっと楽しくなるはずです!
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