小紋とはどんな着物?和服超初心者さん向け着物豆知識講座
こんにちは。カラクリジャパンライターのメドウです。
着物に興味があるけれど、普段の生活のなかで着る着る機会がない。
そんな人におすすめなのが、小紋の着物です。
カジュアルな日常使いから華やかなパーティーシーンまで、幅広く着ることができます。
今回は和服初心者の入門にぴったりの小紋について紹介します!
小紋について
引用:http://www.kotosen.com/shop/
小紋(こもん)は着物全体に細かい模様が入っていることが名前の由来になっています。
一方向に同じ模様が繰り返し描かれています。
ほとんどの小紋が「型染め」という技法で染められています。
型染めは、美濃紙を数枚重ねた上から錐を用いて小さな穴をあけ、模様紙 (型紙) をつくります。
紙の上に防染糊を置き,布の上に順番に送って地染をしたものです。
小紋は柄が細かいものほど高価で貴重です。
1寸 (3.03cm) 四方に900から1000の小さい穴をあけられたものは、最高技術品として認められます。
小紋の技法
江戸小紋
引用:http://www.someichie.jp/hpgen/HPB/categories/62925.html
江戸小紋は、極めて細かい柄を単色で型染めしたものです。
柄が非常に細かいため、遠目には色無地にを着ているように見えます。
なかでも、3㎝四方に900個以上の穴が明けられている大変細かい柄は、最も格が高く「極」と名がついています。
京小紋
引用:http://shopping.kimonouza.com/?pid=83896058
京友禅の華やかな柄と型染めが融合されたデザインものが「京小紋」と呼ばれています。
京都では古くから型染め技法が使われていましたが、小紋がさかんに生産されるようになったのは明治時代以降。
江戸小紋が絹の単色染めを原則としているのに対し、多色染めで生地の種類も様々なのが京小紋の特徴です。
ひとつひとつの柄が大きく、柄のモチーフがはっきりしているものが多く、華やかな印象です。
加賀小紋
引用:http://kawanoyastaff.blog.jp/archives/36927804.html
加賀小紋には「手描き友禅」と「型友禅」の2種類の染め方があります。
手描き友禅は京小紋の影響を受けて石川県で作られ始めました。
色使いには加賀友禅の技法が採用されているものの、筆だけで描いた染め方で、刺繍や箔が使われていないのが特徴です。
型友禅は江戸小紋の影響を受けて作られました。
型紙を使って、細かな一色で手染めします。
加賀では、女性の小紋には草木や花柄などが染められ、江戸小紋より優しい印象が特徴です。