Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+
Pin on PinterestShare on TumblrShare on LinkedIn

蒔絵(まきえ)とは?蒔絵の技法と作業工程について解説!

 

こんにちは。カラクリジャパンライターのメドウです。

今回は漆や漆器の装飾で見かける蒔絵(まきえ)について紹介します。

 

蒔絵(まきえ)とは?

 

0_600400

 

引用:http://www.yuinouyasan.com/n07/

 

蒔絵(まきえ)は漆器の飾りたい面に漆で絵や文様、文字などを描き、漆が乾かないうちに金、銀、すずなどの金属粉や色粉を蒔いて、表面に付着させ固める技法です。

日本独自の伝統工芸で、奈良時代に始ったとされています。

 

蒔絵の技法

平蒔絵(ひらまきえ)

 

d0364c28

 

引用:http://blog.livedoor.jp/ganba0sidu/

 

漆下地の上に漆で絵や文様、文字などを描き、金、銀、すず、色粉を蒔いて乾燥させます。

仕上げに蒔絵の部分だけに透明漆を、摺り漆で塗って固定させたものが平蒔絵です。

下地の面より蒔絵をした面が盛上がっているのが特徴です。

蒔絵の中で、最も簡単で基本的な技法です。

 

 

研ぎ出し蒔絵(とぎだしまきえ)

 

344802_190403130801145022867_600

 

引用:http://bunka.nii.ac.jp/heritages/heritagebig/269323/0/2

 

蒔絵の上に、透明漆や黒漆、彩漆 (いろうるし) を塗り、乾燥させます。

乾いたら、木炭で蒔絵面までとぎ出し、さらに摺り漆を塗り、油と砥粉 (とのこ) などで磨き、下の文様や金、銀粉などをおぼろげにあらわす技法です。

磨いたあとの器の表面は、平らでなめらか。

蒔絵部分と漆器のほかの部分が同じ高さになっているのが特徴です。

平安時代にさかんに行われた蒔絵の基本技法です。

 

 

高蒔絵(たかまきえ)

 

 

引用:http://blog.livedoor.jp/kogire_kai/archives/1743467.html

 

漆下地の上に蒔絵をする部分だけ高く盛り上げます。

盛り上げには、透明漆に油煙やベンガラ、石黄などを大量に混ぜた高蒔漆や、炭粉が使われます。

盛り上がった部分の上に浮き彫り状に平蒔絵を施し、立体感を出す技法が高蒔絵です。

 

 

 

蒔絵の作業工程

 

dc6744b5-03a7-487d-9684-bdf12103643e

 

引用:http://www.yamaria.co.jp/cms/special/maria/maramigo_makie/

 

 

平蒔絵の場合で説明します。

蒔絵をするためには、事前に漆下地まで完了した素材が必要です。

漆下地までの工程はこちらをご覧ください。

>>漆塗りを自分で始めたい人に!初めての漆の塗り方ガイド

 

1 置目(おきめ)

 

事前に用意しておいた絵柄の下絵を手板へ転写し、下書きとします。

 

2 絵付け/地書(じがき)

 

332_0_00

 

引用:http://chuplus.jp/coupon/article/detail.php?comment_id=332&comment_sub_id=0&category_id=86

 

下絵からはみ出した余分な粉をふき取ります。

そして、置目のうえから漆で絵をトレースします。

漆は次の工程で蒔く金粉の接着剤になります。

 

3 粉蒔(ふんまき)

 

img_area04_07

 

引用:http://www.wakayama-kanko.or.jp/mizunokuni/areaguide/area_04.html

 

粉蒔は文字どおり金粉を蒔く工程です。

絵をトレースした漆が乾く前に行います。

粉筒(ふんづつ)に金粉を入れ、指で振動を与えて絵付けの上に金粉を落とします。

十分乾燥させて、次の工程に行きます。

 

4 粉固め(ふんがため)

 

process5

 

引用:http://1661.jp/about/

 

余分な金粉を取り除き、蒔いた金粉を上から漆で塗り固め、十分乾燥させます。

 

5 粉研ぎ(ふんとぎ)

 

粉固めをした箇所だけ、金粉が顔を出すまで砥石を用いて均等に水研ぎします。

 

6 胴摺り(どうずり)

 

砥の粉を使って、細かな研ぎ傷を磨きます。

表面のつやを出すのに欠かせない工程です。

磨き終えたら、洗剤を使ってしっかり洗い流し、水分をウエスで拭き取ります。

 

7 摺り漆(すりうるし)

 

下地漆を摺り込み、金粉が取れないように固めます。

これ以降の工程では、摺り漆で蒔絵部分を固める。固めた部分を少し磨く。

この作業の繰り返しになります。

 

8 ツヤ上げ

 

呂色磨粉を使って胴摺りと同じように磨き、さらにつやを出していきます。

この後、摺り漆→乾燥→ツヤ上げの工程を2回繰り返したら、完成です。

 

本物の蒔絵に触れてみよう!

 

引用:http://1886miyata.seesaa.net/article/104684874.html

 

蒔絵はたくさんの工程と手間があって完成することがおわかりいただけたかと思います。

漆塗りの段階から考えると、1つの品が完成するまで、かなりの時間がかかっています。

職人の技と制作にかかった時間を考えると、お値段も相当のものだと想像してしまいますね。

本物の漆器や蒔絵を求める人たちが後を絶たない理由。

それは、実際に所有して触れて、日本の伝統を身近に感じることができるからではないでしょうか。

今回は日本の伝統的工芸「蒔絵」について紹介しました。

日本には他にもさまざまな伝統工芸があります。

詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

>>京友禅とは?京友禅ができるまでを紹介!

 

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+
Pin on PinterestShare on TumblrShare on LinkedIn

日本伝統文化が気に入ったら
いいねしよう !

Twitter でKARAKURI JAPANを