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漆塗りを自分で始めたい人に!初めての漆の塗り方ガイド

 

こんにちは。カラクリジャパンライターのメドウです。

日本人にとって身近な存在である漆。今回は漆や漆器について紹介します。

ただ漆や漆器の知識を紹介するだけではありません。

今回は自分で漆塗りをする方法を紹介していきます!

 

漆の豆知識

 

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引用:http://www.isuke.co.jp/

 

漆や漆器は海外で「ジャパン」とも呼ばれています。

なぜなら、漆の木は日本をはじめ、中国、台湾、ベトナムなど、東アジアにしかないからです。

漆と言えば、触るとかぶれてしまうというイメージがあります。

実際は、完全に乾いている状態の漆に触れてもかぶれません。

アレルギー体質でない限り、漆器を手にしてもかぶれることはないのです。

塗った漆を乾かすには、20度~30度の気温と、75%~85%の湿度が必要です。

湿度が高いと乾きにくいように思うのですが、漆は乾いて固まった状態になるのに水分を必要とします。

水分が蒸発するときに、漆の主成分であるウルシオールが化学反応を起こして酸化。

ウルシオール同士が結びつき、固体となります。固まった漆が非常に丈夫なのは、そのためです。

そして、太陽の力を借りずに乾いて固まることができる塗料は、世界中で漆だけなんです!

代表的な漆塗り技法

摺り漆技法(すりうるしぎほう)

 

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引用:http://kupukupu.net/blog/cat5/index2.html

 

木地に生漆を何度も摺り込む技法です。
ケヤキやトチなど、木地の木目が美しい素材に適しています。

生漆を摺るように薄く塗っては、布できれいに拭き取る工程を繰り返すので、「拭き漆(ふきうるし)」とも呼ばれています。

工程を4〜5回繰り返すと、徐々にきれいなつやが出てきます。

 

 

塗り立て技法(ぬりたてぎほう)

 

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引用:http://www.inachu.jp/process/

 

上塗りのとき、漆を塗って乾燥させただけで仕上げる技法です。
磨きの工程がなくても十分につやがあり、漆の持っているやわらかいふっくらした印象が出せます。
花塗りとも呼びます。

 

研ぎ出し技法(とぎだしぎほう)

 

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引用:https://www.sowxp.co.jp/catalogs/1/courses/7774

 

漆を何重にも塗り重ねたあと、上塗りのときに油分を含まない蝋色漆を塗り、炭や角粉を使って磨き仕上げる技法です。
漆特有の力強いつやが魅了的な技法です。
蝋色磨き仕上げとも呼びます。
上塗りの後、木炭や蝋色炭でなめらかに磨き、さらに胴摺り粉で磨きます。
仕上げは生正味漆で摺り漆を数回行ない、蝋色磨き粉などで光沢が十分出るまで磨きます。

初心者でも十分に楽しめる技法です。

 

かんたんに楽しめる!初めての漆の塗り方

 

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引用:http://www.asoview.com/act/traditionalcraft/kyoto/

 

今回は漆に近い分子構造を持つカシューナッツの殻から抽出された塗料を使います。

カシュー塗料は自然乾燥で固まり、直接触れてもかぶれないので、初心者の練習に最適です。

擦り漆技法で挑戦です!

 

用意するもの

 

  • ケヤキ板(なければ身近にある素材や市販の木工品でOK)
  • カシュー塗料
  • カシュー塗料の刷毛に使うシンナー
  • テレピン油
  • カシュー塗料用の刷毛(なければ油性刷毛)
  • 木ベラ
  • ウェス
  • タンポ擦り用木片 (約10cm×5cm、厚み1cm)
  • タンポ擦り用布地(綿やガーゼ等など良く吸い込むもの)
  • ポリカップ
  • サンドペーパー

 

1 素地調整

 

塗装する前に木地の汚れをサンドペーパーで磨く。磨いたら、ウエスで拭く。

2 下塗り

 

カシュー塗料を木ベラでポリカップに取り出し、カシュー塗料の刷毛用シンナーを20%~30%入れる。

割りばしなどで良くかき混ぜ、刷毛にて全面に塗装する。

綿もしくはガーゼ(約45cm×45cm)を木片の大きさに合せて折り、輪ゴムで留め、タンポを作る。

刷毛塗りしたものを2~3分乾かしたら、タンポで拭き取る。

最初は木目に擦り込み、最後は木目にそってなめらかに塗るように拭きあげるのがポイント。

 

3 研磨

 

24時間経過したら、サンドペーパーで全体を磨く。

磨き終わったら、ウエスに少量の水をしめらせ、研磨粉を拭き取る。

4 中塗

 

 

引用:http://www.negoronuri.com/honkataji.html

 

カシュー塗料を木べらでポリカップに取り出す。

カシュー塗料100に対しテレピン油50~100の割合で入れ、割りばしなどでよく混ぜたものを、刷毛で全面に塗る。

2と同じようにタンポをつくり、塗ってから2~3分経ったら、刷毛塗りしたものをタンポで拭き取る。
24時間経過したら、たんぽでムラができないよう、一定方向に拭きあげる。

このときも「なめらかに塗るように」がポイント。

5 研磨

 

色、つやともにアメ色になってきました。

仕上げ塗りをするつもりで、サンドペーパーで均一に磨きます。
ウエスに少量の水をしめらせ、磨いたあとの研磨粉を拭き取ります。

 

6 上塗

 

4の中塗と同じようにタンポで擦ります。

擦り漆ならではの良い色になっていますが、さらに濃い色にしたい場合は、24時間以上乾燥させます。

そして、4と6の工程を繰り返しましょう。
完全に乾燥して完成となるのは約1週間後です。

 

実際に漆塗りを使ってみよう!

 

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引用:http://urusi.shop-pro.jp/?pid=32402773

 

漆塗りが乾いて完成したら、実際に使ってみましょう。

手間と時間がかかった分、愛着が持てるのではないでしょうか。

漆を塗っているときは、見た目と手触りでしか感じられないので、実際に使わないとわからないことがあります。

たとえば食器だったら、口の中で当たったときの感触が心地よいかどうか。

手持ちの他の食器や食卓、使う場所の雰囲気との相性もありますよね。

「もっと華やかな漆器を使いたい!」と思ったならば、蒔絵に挑戦するのもありです。

 

>>蒔絵(まきえ)とは?蒔絵の技法と作業工程について解説!

 

ぜひ、あなただけのお気に入りづくりに挑戦してみてくださいね!

 

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