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沈金とは?輪島塗の美しさに欠かせない漆器装飾の技法

 

今年も早いものであと2ヶ月を切りましたね。

まだ11月ですが、年末年始の予定が決まった人も多いのではないでしょうか?

カレンダーやスケジュール帳をめくるたびに、今年もあと少しで終わりという感じがしますよね。

 

年末年始といえば、地方に帰省される方も多いですよね。

年末年始など、親戚が集まるようなちょっとあらたまった食事の席でよく見かけるのが、漆器の塗椀や塗箸です。

そのなかでも、今回は輪島塗の代表的な装飾技法として知られている「沈金」(ちんきん)について紹介していきます!

 

沈金とは?

 

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引用:http://www.taigadou.com/200050/200054/b-unnkaku.html

 

沈金は、漆器の塗り終わった表面に先のとがったノミで絵を彫る装飾技法です。

削った部分に金箔や金粉などを入れることで、初めて絵が完成します。

 

塗り終わった状態のものを削るので、失敗が許されません。

ひと彫りひと彫りが真剣勝負!

お椀や箸のようにカーブした面に沈金をするためには、高い技術も必要です。

まさに、経験と精神力が物を言う職人の技が漆器に反映されているのです。

 

 

沈金の歴史

 

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引用:http://norenjapan.jp/product/wajimanuri/

 

沈金の起源は中国の「鎗金」(そうきん)と呼ばれる技法にあると考えられています。

鎗金は宋の時代(618~1279年)に始まり、明の時代(1368~1644年)の初め頃に最も発達しました。

 

鎗金の作品が日本に伝えられたのは、今から700年ほど前の南北朝時代のこと。

漆塗りの経典箱に鎗金が施されたものが、現在も残されています。

現在の沈金の技法が生み出されたのは、江戸時代の享保年間(1716~1735年)に入ってからでした。

鎗金の技法をヒントに、大工がノミの刃先で塗り物に彫刻をあしらったものを作りはじめたのが、日本の沈金の始まりとされています。

 

沈金の仕事で使う道具

 

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引用:http://www.shokunin-times.com/cgi-bin/craft/zpage.cgi?id=68

 

職人のこだわりは作品だけでなく、制作のための道具にも見受けられます。

沈金師も例外ではなく、仕事で使うほとんどの道具は自分で作り、使いやすいように工夫しているのです。

 

沈金師に弟子入りをするとき、最初に教わるのも道具作りです。

親方や兄弟子から、彫るための基本的な道具であるノミの作り方、研ぎ方を教わります。

 

ノミは鋼でできているので、刃物と同じように研磨用の機械を使用します。

刃の部分を形になるまで削り、砥石で自分の個性が出るように細かく刃先を調整しながら、仕上げていきます。

 

ノミを作り、研げるようになって初めて、沈金師の弟子はノミの持ち方、彫り方を教わることができるのです。

 

 

沈金の製作工程

 

 

1. 下絵

 

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引用:http://f.hatena.ne.jp/dragon_kid/20091108152639

 

漆器の形をした型紙に下絵を描きます。

筆で直接器に描く場合もあります。

 

2. 置目(おきめ)

 

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引用:http://urusitouho-araki.com/archives/cat_60249251.html

 

下絵を器に転写します。

 

3. 素彫り

 

沈金ノミを使い、置目に沿って線や点を彫り、絵を描きます。

 

4. 漆の摺り込み

 

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引用:http://www.nurimon.jp/pickup/pickup_02.php

 

彫ってできた溝に漆を塗り、紙ではみ出した漆を拭き取ります。

 

5. 箔置

 

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引用:http://www.yutopia.or.jp/~inasyo/syoukai/inaniwa/kawatsuranuri/kawaturanuri.htm

漆を塗った絵柄に、金箔や金粉などを貼ります。

 

6. 乾燥

 

漆に金箔などが定着するように乾かします。

 

7. 仕上げ

 

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引用:http://dentocasino.jp/dentokogei/

 

乾燥したら、必要のない金箔を拭き落として、完成です。

 

いかがでしたか?

身近にある日本の伝統工芸品も、どのように作られたかを知ることで、より愛着がわきますよね!

今回、紹介した「沈金」の他にも、漆器には装飾方法があります。

 

>>蒔絵(まきえ)とは?蒔絵の技法と作業工程について解説!

 

沈金と蒔絵のちがいがわかれば、年末年始に目にする器や箸がいつもとちがって見えそうですよね。

今回紹介した記事と合わせてぜひ読んでみてください!

 

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