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日本の「伝統工芸士」になるには?資格は必要?
こんにちは!カラクリジャパンライター世之介です!
日本が世界に誇るもの、それは伝統工芸品。日本の伝統工芸品は海外から高い評価を受けています。
今回は日本の伝統工芸を支える「伝統工芸士」について詳しく紹介していきます!
伝統工芸士とは?
この伝統工芸士という言葉、おそらく多くの方があまり聞き馴染みのない言葉なんじゃないでしょうか?
なんとなく「伝統工芸品を作っている人」とイメージできるかと思いますが、実はこの伝統工芸士は国家資格なのです。
伝統工芸士になるには各地域が定める試験を通過しないといけません。
伝統工芸士(でんとうこうげいし)とは、伝産法第24条第8号に基づいて伝統的工芸品産業振興協会が行う認定試験である。
伝統工芸士の試験を受けるには「12年以上もの実務経験があり、その産地に居住していないといけない」という条件があります。(地域によって異なる場合もあります)
試験内容は知識試験と実技試験、そして面接。長年実務経験を積んで、さらにそれらの試験を通過してやっと伝統工芸士になることができるのです!
伝統工芸士になるとどんなことができる?
しかし、たとえ伝統工芸士の資格を持っていなくても伝統工芸品作りに携わることはできますよね?
ではこの資格は何のためにあるのでしょうか?
まず伝統工芸士は伝統工芸の技を次の世代に伝えるという責務があります。
責務といえば何だか重く感じてしまいますが、要は伝統工芸について指導する立場が社会的に認められているということです。
そして伝統工芸士になれば活動を続けるための補助金を受けることもできます。
伝統工芸士になる条件が厳しい
これは世之介個人的な意見ではありますが、伝統工芸士になる条件が少し厳しいんじゃないか?と思います。
試験自体の合格率は60%ほどと言われていますが、12年以上の実務経験がないと試験を受けれないのはあまりにも道のりが長くありませんか?
もちろん資格がなくてもものづくりはできますし、指導ができないわけではありません。しかし社会的に認められるのは大切なことですし、何より活動するための補助金があるのは職人たちにとっては大きいはずです。
今、日本では伝統工芸の衰退が問題になっています。
しかし職人が活動しやすい環境を作っていくことで、その道を目指す人が増え、伝統工芸が守られていくのではないでしょうか?
日本の伝統工芸は素晴らしいのにも関わらず、担い手不足が原因で伝統工芸がなくなっていくと思うと、すごく悲しいですよね。
職人たちがより活動しやすい世の中になり、日本の伝統工芸が守られていくことを願います。
>>日本の伝統工芸はなぜ衰退するのか?私たちには何ができるのか?
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