自在に表現!書道家が書く色文字「悦」(よろこぶ)
こんにちは!カラクリジャパンライター世之介です!今日はカラクリジャパンでもおなじみ色文字書道の紹介!
描いてくれるのは色文字講師・西本賢さんです!
「悦ぶ」(よろこぶ) 「喜ぶ」との違いは?
今回西本さんが描くのは「悦」という文字。皆さんはこの文字の読み方、分かりますか?
この文字は「えつ」と読みますが、その他に「よろこぶ」とも読みます。
「『喜ぶ』じゃないの?」
と思う方もいるかもしれません。確かに「よろこぶ」を漢字で描いた場合、ほとんどは「喜」の方の漢字を使いますよね。
ではこの2つの文字はどんな違いがあるのでしょうか?
辞典で調べてみると「喜ぶ」も「悦ぶ」も同じ意味となっています。違いはないということですね。
しかし一説によると・・・
喜ぶ→一般的に広く使われます。漢字の成り立ちから言うと、楽器を打ち鳴らし、神に祈り、神を楽しませる、ということから、よろこぶという意味を表しています。
悦ぶ→漢字の成り立ちから言うと、心の中のわだかまりがぬけおち、よろこぶ・たのしいという意味を表します。心からよろこぶ、心の中でよろこぶ、というニュアンスが強いように思います。引用:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1473868129
他にも色々な意見がありましたが、ニュアンス的にはどれも上記のような感じでした。
「喜ぶ」は体全体を使って感情を表現するのに対し、「悦ぶ」はなんというか精神的に満たされた時の状況を表現しているみたいですね。
今回西本さんが描くのは「悦ぶ」の方です。一体どんな作品になるのでしょうか!?
色文字書道家・西本賢さんによる「悦ぶ」
こちらでも紹介しますが、動画だとさらに詳しく描き方などを見ることができます!どちらも合わせてご覧ください!
▲まずは水で下書き。紙に対してなんだか文字の大きさが小さいですね。これには何か意味があるのでしょうか?
▲「よろこぶ」という意味だけあって赤や青などの明るい色が使われています。色鮮やかで綺麗ですね!
…しかしどこか色がいつもよりも薄く塗られている感じがします。
▲色をつけ終わり、最後にサインを書いて作品の完成!全体的になんだかこじんまりとしているように感じます。
西本さんはどんな思いでこの作品を書いたのでしょうか?
それではご本人の解説を見てみましょう。
この「悦」という文字、「悦(よろこぶ)」とも読みまして
歓びを表現したいと思ったんですが、
実は始め、この「悦ぶ」という漢字、こんな漢字で書かせていただいてました。
これですね、「悦ぶ」という漢字、
こっちはなんか「ひゃっほーい」みたいな感じの「悦ぶ」だと思うんですけど、
この悦ぶという漢字は僕の友達に悦子ちゃんという女の子がいまして
その子からのリクエストでこの「悦」と書かせていただいたんですけど
なんかね、その子の雰囲気からすると、そのひゃっほーい感じゃないんですね。
このちょっと小さいじゃないですか。
このなんか小っさな悦びを集めて悦んでいそうな感じがしましたので
この小さな悦び
こういう形で書かせていただきました。
なるほど。だから文字が小さく書かれていたんですね。同じ文字でもイメージする人や物によって全く違う作品になる、これが西本賢さんの表現力の高さであり、色文字書道の魅力の一つでもあります。
皆さんは西本さんが描いたどちらの「悦ぶ」のタイプですか?ちなみに僕は悦子さんと同じタイプです笑
西本さん、今回もとても素晴らしい色文字作品でした!ありがとうございました!
皆さんもぜひ色文字書道にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?
カラクリジャパンでは他にも様々な作品を紹介しています。どの作品も素晴らしいので、ぜひともご覧ください!