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世界に誇る和楽器「三味線」の魅力とは!?津軽あいや節(陰)の演奏を紹介!
こんにちは!カラクリジャパンライター世之介です!今日紹介する日本の伝統文化は、世界からも注目されている和楽器・津軽三味線です!津軽三味線の魅力と美しい三味線演奏を皆さんにお届けしていきます。
津軽三味線の特徴
三味線は「和楽器」と呼ばれる通り日本で生まれた楽器で、弦を弾いて音色を奏でる弦楽器の一つです。
三味線にもいくつか種類があり、細棹、中棹、太棹と言って棹の太さによって三味線の名称が違ってきます。(棹とはギターでいうネックの部分ですね)
今回皆さんに紹介するのは太棹が使われている津軽三味線。もともと野外で演奏することが多く、音を大きくする必要があったため太棹が使われるようになったんですね。
津軽三味線の魅力は基本的に即興
さらに津軽三味線の大きな特徴として、即興で演奏するということが挙げられます。もちろん約束事のようなものはありますが、その場の空気や演奏者の「心」によって曲のフレーズや構成などが変わってきます!
なので同じ曲を演奏したとしても、その演奏者によって全く違う曲に聞こえる。
これこそが同じ弦楽器のギターや他の楽器にはない、津軽三味線の大きな特徴であり、魅力です。
しかも面白いのは同じ演奏者が演奏したとしても、その時によって違う曲に聞こえるということ。津軽三味線ほど演奏者の気持ちが伝わる楽器は他にありません。
今回紹介するのは「あいや節(陰)」
今回紹介する楽曲は「津軽あいや節」。この曲は津軽五大民謡と言って、青森県の津軽地方で代々歌われ続けてきた民謡の一つです。
津軽あいや節は曲調が明るくもともと酒盛りの場で歌われていた楽曲として有名です。ですが、今回紹介するのはこの津軽あいや節の「陰調」。陰調とは通常の曲と違って音が半音低くして演奏されます。
今回演奏するのはカラクリジャパンでもおなじみ翁英八郎(おきなえいはちろう)さん。翁さんは日本を代表する三味線演奏家として数々の実績を残しています。
翁さんによる津軽あいや節(陰)をぜひお聴きください!
三味線演奏家・翁英八郎さんによる「津軽あいや節(陰)」
三味線の音色から翁さんの魂が伝わってくるような、素晴らしい演奏でした。陰調独特の音色が不思議と心に染みます。なんというか、人間の持つ悲しい感情がぐっと伝わってきますね。
カラクリジャパンで陰調ではなく通常のあいや節も紹介しています。ぜひ聴き比べてみてほしいです!
そして先ほど「同じ演奏者でもその時によって違う」と紹介しましたね。以前翁さんが全く同じ曲を演奏してくれたんですが、今回皆さんに紹介した演奏と聴き比べてもやはり違う曲に聞こえます。こちらも聴き比べてみると面白いですよ。
カラクリジャパンでは翁さんの他の演奏も紹介しています!どの演奏もすばらしいのでぜひともご覧ください!