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無形文化財のてすき和紙の魅力を紹介!どんな種類がある?和紙作りができる施設を紹介!
こんにちは!カラクリジャパンライター世之介です!
皆さん、「手すき和紙」というものをご存知ですか?なんとなく紙であることは想像できるかと思いますが、あまり馴染みのない方が多いと思います。
今回は日本の伝統工芸の一つである手すき和紙について紹介していきます!
手漉き和紙とは?
手すき和紙とは、「手すき」という手法を使ってできた和紙の事です。「手すき」は日本で受け継がれてきた昔からの手法で、水に溶かした植物の繊維を薄く平らにし、水を切って作る手法のことを言います。
現代の日本は、ヨーロッパ文化の影響で和紙よりも洋紙が一般的となっています。ですが、和紙作りの高い技術が評価され、2014年に手すき和紙がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
ユネスコ無形文化遺産には、世界に誇る和食も含まれています。そんな和食に続いて登録されたのがこの手すき和紙。このことから手すき和紙がどれだけ世界から高い評価を受けているかがうかがえますね。
和紙と洋紙の違い
手すき和紙と洋紙の主な違いは原材料と作り方にあります。人の手で作る手すき和紙に対して、洋紙は機械で作られます。また材料も違ってくるんですね。
和紙
原料→コウゾ、ガンビ、ミツマタなどの植物繊維
作り方→手すき
洋紙
原料→木材バルプ
作り方→機械
手すき和紙と洋紙の違いとして、強度の高さが挙げられます。洋紙に使われる原材料「木材バルプ」は植物繊維が短いですが、和紙に使われている原料は植物繊維が長いので、しっかりと絡み合い、くっつき合ってできています。
日本のお札は何回使っても破れませんよね?あれも和紙の技術を用いて製造されているからなんです!
ユネスコ無形文化遺産に登録された手すき和紙とは?
日本の各地方によってそれぞれ独自の和紙があります。
例えば福井県。福井県には越前和紙という和紙作りが代々受け継がれています。徳島県では阿波和紙というものもあります。このように地方によってそれぞれ和紙の種類があるんですね。
では、ユネスコ無形文化遺産に登録された和紙はどの地方の和紙だったのでしょうか?
石州半紙(せきしゅうばんし) → 島根県浜田市
本美濃紙(ほんみのし) → 岐阜県美濃市
細川紙(ほそかわし) → 埼玉県小川町、東秩父村
全国各地に和紙作りが伝わる中、なぜこの3つの和紙が選ばれたのか?それは原料の違いにあります。
この3つの和紙の原料はコウゾのみ。上の方にも書きましたが、通常、和紙はコウゾを含めたいくつかの原料によって作られます。
しかしこの3つの和紙は国産のコウゾのみしか使われません。コウゾは光沢を持っており、他の原料よりも繊維が長いため、より美しい和紙ができるのです!
和紙を暮らしに取り入れよう!
和紙は意外と身近なものに使われています。障子や照明、ちょっと高級な便箋などにも使われていますね。
温かみのある和紙を生活に取り入れるだけで、普段の生活がより素敵なものになるかもしれません。和紙は洋紙に比べて強度があるのはもちろん、やはり美しさが違います。洋紙にはない光沢があるのも、和紙の美しさの一つです。
ぜひ普段の生活に和紙を取り入れてみてはいかがでしょうか?
カラクリジャパンでは様々な折り紙の折り方を紹介しています。和紙で折った折り紙はインテリアにもなりますよ。
ぜひ参考に折ってみてください!
>>越前和紙の里で和紙作り体験!世界でたった1枚の和紙を作ろう!