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桜の種類ってこんなにあるんだ!桜の名前と開花時期【サトザクラ編】

 

こんにちは。カラクリジャパンライターのメドウです。

 

桜の開花宣言があちこちから聞こえ始めましたね。

桜の開花宣言の基準はソメイヨシノ。

お花見で見られる桜の多くもソメイヨシノなのですが、日本にはソメイヨシノ以外にもたくさんの美しい桜があります!

 

今回は日本で鑑賞できる桜のうち、品種改良で生まれた桜の名前と、開花時期をほんの一部ですが、ご紹介します!

 

品種改良で生まれた桜「サトザクラ」とは

 

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サトザクラ(里桜)は、品種改良で生まれた桜を指します。

サトザクラの多くは、オオシマザクラ(大島桜)をベースに、ヤマザクラ(山桜)、エドヒガン(江戸彼岸)、カスミザクラ(霞桜)、マメザクラ(豆桜)など、野生の品種を掛け合わせた桜になっています。

 

桜の野生の品種についてはこちら →桜の種類ってこんなにあるんだ!桜の名前と開花時期【野生の桜編】

 

サトザクラの歴史は、平安時代にさかのぼります。

人々が桜を庭に植え始め、品種改良が行われたのがはじまりと言われています。

野生のものを人工的に育て、人工的な交配が続けられた結果、江戸時代の後期には突然変異も合わせて250種以上のサトザクラが誕生していました。

 

サトザクラは観賞目的で改良を重ねてきました。

八重咲きのように花びらの数の多さや、美しい花の色、枝垂れ咲きのように見映えの良い姿など、たくさんの種類が好んで作られています。

 

開花の時期は4月から5月にかけてと、ソメイヨシノよりもゆっくりの品種が多いのも特徴です。

 

サトザクラのなかま

 

一葉(イチヨウ)

 

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photo credit: vicjuan IMG_0103 新宿御苑 一葉 via photopin (license)

 

江戸時代から関東を中心に広く植えられていたサトザクラです。

あまり横に広がらず、上に伸びる傾向があるため、公園や庭に植えられていることが多いです。

関西ではあまり見られません。

 

イチヨウの花は中心部から葉のように変形しためしべが1本突き出しています。

そのため、一つの葉=一葉(イチヨウ)の名前がついたと言われています。

 

つぼみは紅色ですが、花が開くにつれて色味が淡くなっていきます。

満開になると、30枚から40枚ほどの花びらが開き、大きいものでは直径5cmをこえます。

花びらの内側は白いので、満開の時は白い大きな花が垂れ下がっているように見えます。

花言葉は「精神美」です。

 

開花時期は、ソメイヨシノが終わった後の4月中旬。

花と同時に葉もつくのが特徴です。

イチヨウの並木がある浅草の小松橋通りでは、毎年「一葉桜まつり」を開催。

「江戸吉原花魁道中」が行われる人気のイベントになっています。

イチヨウは新宿御苑も名所として有名です。

 

鬱金(ウコン)

 

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photo credit: t-mizo Ukon: Cherry Blossoms (Ueno, Tokyo, Japan) via photopin (license)

 

ウコン(鬱金)は、花びらがウコンの根を染料に使った時に発色する鬱金色に似ていることから名付けられました。

 

また「黄桜」という別名でも呼ばれています。

江戸時代から、透明感のある薄いもえぎ色の花びらが散り、風に運ばれていく様子は風情のあるものとして愛されてきました。

京都の伏見で酒造りを始めた松本治六郎は、この黄色の桜を愛してやまず、製造した清酒に「黄桜」と名付けたことでも知られています。

 

ウコンの色はうすく緑色がかった淡い黄色です。

たくさんある桜の品種のなかで唯一、黄色の花を咲かせます。

八重咲きの花びらが10枚から20枚と多いため、大輪の花が咲きます。

 

花は終わりに近づくにつれて、赤みを増し、桃色に変わります。

ぱっと目につく鮮やかさはありませんが、少し甘い香りと、上品な色合いで気品を感じさせる花を咲かせます。

そのせいか「美人桜」という別名も存在します。

見る人に幸せを呼ぶ桜とも伝えられています。

 

開花時期はソメイヨシノが終わる、4月中旬から下旬頃にかけて。

長く花を楽しめるのも特徴です。

 

ウコンは海外でも人気の高い桜ですが、戦時中に空襲で焼失したり、日本の気候に合わなかったりして、原木のほとんどが消失しています。

日本国内で見られるウコンは、確認されているだけで27本しかありません。

 

ウコンを見られる場所は、都内だと新宿御苑、代々木公園、光が丘公園、小石川植物園。

東京近郊では、神奈川県立フラワーセンター大船植物園、埼玉県の大宮公園などで見ることができます。

 

関山(カンザン)

 

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photo credit: Nemo’s great uncle #2563 Japanese cherry (カンザン) via photopin (license)

 

婚礼の席で振る舞われる桜湯や、あんぱんなどのお菓子の飾りで、桜の葉の塩漬けを見かけることがありますよね。

カンザンは桜の葉の塩漬けに使われる品種です。

 

花は八重咲きの濃い桜色をしています。

花びらは50枚をこえることもあり、5cm以上の大輪になる場合もあります。

たくさんの花が密集して咲くので、花の重みで枝が垂れ下がっている姿も見かけます。

出始めの葉は赤みが買っていて、虫や病気に強いのが特徴です。

 

開花時期は、ソメイヨシノが終わった後の4月中旬から5月上旬にかけて。

葉と同時に花が咲きますが、花持ちが良いので、長い期間楽しめます。

 

海外ではロンドンでも街路樹として植えられています。

 

御衣黄(ギョイコウ)

 

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photo credit: t-mizo GYOIKO Sakura (Akihabara, Tokyo, Japan) via photopin (license)

 

ギョイコウ(御衣黄)は、江戸時代、京都の仁和寺で栽培されたのがはじまりという言い伝えがあります。

「御衣黄」という名前は、花弁の色が、貴族が身につけるもえぎ色の衣服に近いことに由来しており、江戸中期にはこの名称で親しまれていた記録があります。

また、江戸時代に来日したシーボルトは、ギョイコウを標本にし、オランダに持ち帰っています。

 

花は八重咲きで白色にくっきりとした緑色の筋が見られます。

葉緑体があるため、花が緑色になるのだとか。

肉厚の花びらは10枚から15枚ほどで、外にめくれています。

咲き始めはあまり目立たず、遠くから見ると、若葉の緑があざやかな木に見えてしまいます。

開花してからは、花びらの中央から紅色の線が出始め、散りぎわにはかなり赤くなります。

 

1つの花で緑から紅色へ、変化を楽しませてくれるギョイコウの花言葉は、「永遠優美」です。

 

開花時期は4月下旬と、ソメイヨシノより遅いです。

 

この緑色のサクラは、沖縄県以外の日本各地で見ることができます。

都内では皇居の東御苑や浜離宮恩賜庭園。

関西では、桜の通り抜けで有名な大阪造幣局、京都の平野神社などにあります。

新宿御苑や神奈川県立フラワーセンター大船植物園、京都の仁和寺では黄色の桜「ウコン」と合わせて見ることができます。

 

サトザクラは桜と日本人の深い関わりから生まれた品種

 



 

日本人はどうしてこんなにも桜が好きなのでしょう?

寒さの厳しい冬に耐えている日本人にとって、桜の開花は、春の訪れを象徴しています。

待ち望んだ春の象徴であるのに、咲いてから短い期間で散っていく桜の花には風情があり、日本人の心情に合っているように思うのは私だけでしょうか。

 

ソメイヨシノが散ってからも楽しめる桜はたくさんあります。

春のお出かけにそんな桜を探してみてはいかがでしょうか?

 

 

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