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たけのこの保存方法と保存期間は?農家さんに聞いてみよう!
こんにちは。カラクリジャパンライターのメドウです。
春の訪れを感じる香りといったら、何を思い浮かべますか?
桜や芝桜のかすかな甘い香りにもいやされますが、
私がまっさきに思いつくのは、炊きたてあつあつのたけのこごはんの香りです。
皮つきのたけのこが手に入るのは本当に短い期間ですが、たくさんいただいて、ご近所にくばってもあまってしまったことはありませんか?
たけのこごはん以外にあまりレパートリーがなくて、ゆでておいたものを毎日食べていたけれど、足が早くて捨ててしまったことはありませんか?
大量にいただいたたけのこを捨てずにいただく方法、
できるだけ長くたけのこを楽しむための保存方法を、
毎年裏山でとれたたけのこを持ってきてくださる農家さんに聞いてみました。
知らないプロが意外に多い!農家さんが教えるたけのこの保存方法
どんな野菜にも言える基本的なポイントがあります。
野菜の環境を変えないことです。
野菜の環境変化は、
- 温度を変えない
- 空気にさらさない
- 水につけない
この3つに気をつければ防げます。
農家さんやご近所に直接いただいたたけのこならば、常温で保存して大丈夫です。
「たけのこ掘り」という言葉があるように、たけのこは土の中にうもれていた部分も多く、空気にさらされることになれていません。
皮つきであっても、表面から水分が蒸発しているので、新聞紙で包んでおきましょう。
たけのこは生きているので、ビニール袋に入れておくと、水がたまることもあります。
使いかけのたけのこはそのまま袋には戻さず、新聞紙で包んで置くと良いでしょう。
冷蔵庫に入れる場合も、冷風の気温変化からたけのこを守ってくれます。
たけのこの保存はそのまま皮付きでOK?
たけのこをおいしく食べたいのなら、皮付きのまま保存してはいけません。
できるだけ早くゆでましょう!
たけのこは掘り出されたあと、時間がたてばたつほど鮮度が落ちて、アクが強くなってしまいます。
そうすると、料理したときに苦味が出てしまいます。
一刻も早くアクを抜くため、下ゆでをしましょう!
たけのこをどんな風に保存する場合でも、アク抜きはさけてとおることはできません!
たけのこのゆで方がマスターできれば、旬のおいしさを楽しめる!
たけのこをもらったときに「困ったな」と思ってしまうポイントは、下ゆでが必要なことですよね。
実際にやってみると、思っていたよりは難しくはありません。
今すぐたけのこをゆでたくても、家に米ぬかがあるとはかぎりませんよね。
ぬかがなくてもカンタンにゆでられますよ!
<材料>
たけのこ
米ぬか・・・たけのこ1本につき1つかみくらい
※ 米ぬかがないときは、米のとぎ汁か生米で代用できます。
生米の場合、中くらいのたけのこ1本につき、大さじ3くらい使用。
唐辛子・・・1、2本
※ 入れなくても大丈夫ですが、米ぬかの匂いをやわらげることができます。
たけのこをおいしく食べるための下処理とゆでてアクを抜く方法は、下の動画を参考にしてくださいね。
たけのこを濃い塩水につけておけば、1ヶ月くらい保存できます。
濃い塩水でたけのこを保存すると、そのままでは食べられないくらい塩からくなるので、料理に使うときは、呼び塩をしてから調理しましょう。
たけのこの保存、1週間なら基本の方法を覚えておけば大丈夫!
ゆでたたけのこを冷蔵で保存場合は、5日から1週間を目安に使い切りましょう。
濃い塩水につけて保存する場合も、冷蔵庫で1ヶ月が目安です。
タッパーなど、水を入れた容器にたけのこをつけて冷蔵保存する場合には、毎日水を変えることもお忘れなく!
食べきれないたけのこは1年間保存できる方法で処理しよう!
何本もたけのこをいただいた場合、1週間ではとても食べきれないですよね。
干したり、冷凍したり、たけのこの保存方法はいろいろありますが、
無理して食べずに、長期間たけのこをおいしく楽しめる保存方法を紹介します。
たけのこを瓶詰めで保存すれば1年中味わえます!
たけのこをたくさんもらって食べきれない、
1週間で使い切れない場合は、
自家製の瓶詰めにしてしまうことをおすすめします!
瓶詰めならば長期保存も可能で、1年中好きなときにたけのこを味わえますよ。
食感も、瓶に詰める前のゆでたたけのこと変わらないのもうれしいです!
慣れないうちは少し手間に感じてしまいますが、せっかくのたけのこを長くおいしく楽しめるよう、下記の動画を参考にチャレンジしてみてください。
<用意するもの>
あく抜きをしたたけのこ
たけのこを入れる瓶・・・保存したいたけのこが入る数
※しっかり密封できているか確認しやすい、ジャム用の瓶が使いやすいです。
瓶のふたの下まで水を入れられる深さの鍋
布
ペーパータオル
保存期間はどのくらい?
涼しい暗めの場所ならば、常温で1年ほど保存が可能です。
しっかり殺菌、密封されていれば、1年置いても中の水はにごりません。
そうは言っても、保存料を使っていないので、1年を目安に食べ切りましょう。
一度ふたを開けたら、ゆでたてのたけのこと同じように全体を水につけ、冷蔵庫で保管が必要です。
忘れずに毎日水もかえましょう。
賞味期限は1週間ほどになります。早めに使いきりましょう。
たけのこの保存は水より塩につけるのがカンタンで長持ち!
たけのこの保存は水より塩につけるのがカンタンで長持ち! 置く場所に困るくらい瓶詰めにしても、残ってしまうたけのこがあるなら、 塩漬けがおすすめです。
- 下ゆでしてアクを抜いたら、米ぬかや汚れを洗い流し、数時間天日干しをします。
- たけのこの表面が乾いたら、半分にカット、水気をしっかり切ります。
- たけのこに塗るように、たっぷりと塩をまぶしていきます。
- 塩を敷き詰めた容器やビニール袋に、塩をまぶしたたけのこを重ならないように入れます。
- たけのこ全体が埋まり見えなくなるまで、さらにたけのこの上から塩をかけます。
- 塩→たけのこ→塩と、塩でたけのこをサンドイッチする順番で入れてきます。
- 最後に、容器のふたを閉めます。ビニール袋に入れた場合は、袋の口をしっかり閉じ、上に重しを置いておきましょう。
数日で水が上がってきます。
しっかり水を切って、さらに塩を追加しましょう。
ここまで終われば、あとは涼しい暗めの場所で保存できます。
集合住宅など、風通しの悪い家にお住まいの場合は、冷蔵庫の野菜室で保管するのが安心です。
料理で使うときは、必ず呼び塩をしてから使いましょう。
呼び塩ってなに?
薄い塩水につけて塩抜きする方法で、日本では古くから行われてきました。
たけのこの浸透圧を利用し、たけのこの中にある濃い塩分をから薄い塩水に移していきます。
方法はかんたん。
500ccの水に小さじ1から1.5くらいの割合で塩を入れ、使う分のたけのこをつけるだけです。
つけておく時間は気温と好みによりますが、一晩くらいを目安にすると良いでしょう。
呼び塩は真水ではうまくいきません。
真水で塩を抜くには、お鍋にたっぷりの水を用意し、たけのこを入れて沸騰させます。
沸騰したら火を止めて放置。
料理する2時間前になったら水をかえて、再度沸騰させると、塩抜きできます。
呼び塩よりは、やや風味が落ちるのがデメリットです。
保存期間はどのくらい?
たけのこの塩漬けは常温で1年、冷蔵庫では半年くらい、おいしくいただけます。
たけのこは保存方法しだいで1年中楽しめます!
たけのこを保存する方法はほかにも、天日干しで乾燥させて保存する「干したけのこ」や、砂糖を使って冷凍するという方法もあります。
個人的には、塩漬けの方がたけのこの風味が落ちないので、おすすめです。
塩漬けにすれば、下ゆでして冷蔵庫で保存するときのように、水をかえる手間や、衛生面でも不安がなくなりますね。
とりあえず塩漬けにしておけば、食べるまで放置できて、味も落ちないので、1年も保存するつもりがなくても、たけのこは塩漬けにしておくのが便利です!