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日本伝統文化「武道」とは?スポーツの違いはなんなのか?
こんにちは!カラクリジャパンライター世之介です!
2020年東京オリンピックで新種目として正式決定した「空手」。
その空手の影響もあって、
日本の伝統文化である「武道」が再び注目をされています。
しかし武道と聞いても、
ピンとこない方が多くいるはず。
たしかに名前は聞いたことあるけど
「武道ってなに?」
と聞かれてはっきり答えられる人は
少ないのではないでしょうか?
では、武道とはいったいどんなものなのか?
今回は日本の伝統文化の一つ「武道」について紹介していきたいと思います!
武道とは?
武道とはいったいなのなのでしょうか?
武道について調べてみると次のような意味を持つことが分かりました。
呼んで字の如く「武の道」を意味する。即ち戦いの道であり、戦士(武士)の心構えである。元々は今でいう「武士道」と同じような意味であり、剣道、柔道などを指すようになったのは明治も終わり頃のことである。
引用:http://dic.nicovideo.jp/a/武道
なるほど、武道の「武」とは武士の文字から来ているんですね。
武道の元となった「武士道」をざっくり説明すると「武士(侍)の思想」。
武道が他のスポートと違って礼儀正しく見えるのは、
ほんらい武道が、武士の思想が元になったからと言えます。
武道は本来「人間形成」のためのもの
ではこれを読んでいるあなた、
武道とは本来、何のためにあったと思いますか?
武道(ぶどう)は、広義には古武道を含むが、狭義には明治維新以降に古武道から発展したもので、人を殺傷・制圧する技術に、その技を磨く稽古を通じて人格の完成をめざす、といった道の理念が加わったもの。
武道は現在、一種のスポーツとして楽しまれているように見えますが、
本来、武道は「人間形成」のためのものだったんですね。
日本武道協議会も
武道の理念についてこのように述べています。
武道は、
武士道の伝統に由来する我が国で体系化された武技の修錬による心技一如の運動文化で、
柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道を修錬して
心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う、国家、社会の平和と繁栄に寄与する人間形成の道である。
引用:日本武道協議会
武の道と書いて「武道」と読むように、
武道にはその人の心を正すことをとても重要視していることが分かります。
武道とスポーツの違いは「残心」があるかどうか?
ニュースを見れば
スポーツのコーナーで柔道や空手などの大会の結果が紹介されていますが、
本来、柔道や空手などの武道はスポーツではないんです。
では武道とスポーツの違いは何なのか?
これについて、
ニュージーランド出身の剣道愛好家・アレキサンダー・ベネットさんは
「斬新があるかないかが武道とスポーツの違い」
と述べています。
剣道とか武道っていうのは侍の真剣勝負、生きるか死ぬかっていう世界からきてるもんですから「一本打った」ということはイコール「人を殺してる」わけですよね。
その人の命を奪ったということです。喜ぶべき場面じゃないですよね。逆に反省するところなんです。
「本当に殺し合いになる必要があったのかな?」
そういうところがやっぱり人間としてはどうかって反省しないといけないっていうのが元々、武道の一本なんですよね。
引用:なぜ外国人は武道にハマるのか? サッカーや野球にはない「残心」の美しさ
点を決めた時に喜びを爆発させるサッカーや野球と違って、
剣道では一本を取った後の姿勢もみられます。
もし一本を取ったとしても
喜びを表してしまえば、「残心がない」ということで
その一本が取り消しになるんですね。
相手に対して敬意を持ち、試合に勝ってもそこで満足せずひたむきに努力を重ねていく
それが本来の武士の道であり、武道の魅力なのです。
日本が世界に誇る伝統文化「武道」
これを読んでいるあなたは
どこの国の田舎でも、必ず何かしらの道場があるということを
知っていましたか?
日本で生まれた武道は、日本のものではありません。
武道を愛している人は世界中にいるのです。
先ほど紹介したアレキサンダー・ベネットさんは武道を「世界遺産」という言葉で表しています。
普遍的な美しさ、日本の伝統文化というよりも世界文化、世界遺産だと私は考えております。そういうことがあるから私はなかなかニュージーランドに帰らない。ずーっと日本で修行をしてるわけです。
アレキサンダーさん、なんだか日本に住む人よりも日本人らしいですね!
現在さまざまな国のスポーツが盛んな日本。
ですがこれだけ海外の人たちが魅了されているのですから、
もっと武道に注目が集まっても良いのではないでしょうか?
2020年東京オリンピックに向けて、柔道や空手などの武道にさらに注目です!