目次
【職人巡り旅】見て良し!食べて良し!うどんアーティスト、小野ウどんさん
こんにちは。カラクリジャパンライターの梅グミです。
カラクリジャパンの新企画【職人巡り旅】。
今回、巡り人のこまのさんがインタビューしたのは、うどんアーティストの小野ウどんさんです。
うどんアーティストって、どんなことをするのか想像つきませんよね?
こまのさん、実際にイベントに足を運び、ウどんさんのイベントを体験してきたようですよ。
うどんアーティスト?白麺士?いったい何者なんだろう
小野ウどんさんは平成元年生まれ、愛媛県のご出身です。
大学卒業後、就職したものの、合わずに退職。
何かを極めたくなり、うどん職人の道へ転身されました。
こまのさん、ウドンさんと打ち解けたようですね。
うどん職人と言えば、これまでは店で働くしか道がありませんでした。
独立するとなると、資金が必要になってきます。
たとえ、店を構えることができたとしても、知名度がないと勝算がありません。
だから、出張うどん打ちを始めたのだそう。
うどんでライブをするようになったわけ
現在は、音楽に合わせてうどんを打つライブパフォーマンスをしているウどんさん。
ご自身の「アベレージにコンプレックスがあった」と言うウどんさん。
何かを極めたくなり、いろいろ考えたそうです。
東京で「おいしい」と評判のうどん屋さんを食べ歩きました。
そして、自分でも「おいしい!」と思えたうどん店に突撃し、「ここで修行させてほしい」と懇願。
晴れて会社を辞め、うどん職人として修行を始めました。
ウどんさんは元々、学生時代にバンドでベースをやっていました。
さぬきうどんのすかし打ちにはリズム感があり、うどんを打ち終わる時間もだいたいロックの曲が1曲終わるくらいであることに気づきます。
そこで、好きなうどん打ちと音楽と組み合わせ、Youtubeに投稿を始めました。
パフォーマンスだけでなく味もいいよ!
三味線奏者主催のイベントでパフォーマンス?
この日は三味線奏者、森さん主催のイベント。
ほかにも、殺陣役者、水墨画、料理人、Youtuber、いろんなパフォーマーが集まっています。
イベントでオープニングを飾るウどんさんのパフォーマンスを見せていただきました。
お客さんが来る前に、大急ぎで足踏みし、準備!
足踏みをし、うどん玉を平らにしています。
足踏みをすることで、うどんに強いコシや弾力を生み出すのだとか。
足踏みは全体重をうどん玉に乗せるので、かなりのパワーがいるようです。
ロックのリズムに乗って、打って! 打って!打ちまくっています!
曲に合わせ、めちゃくちゃ速く切っています!
切る音もリズミカル!
指をはさんでしまいそう…
カットする器具を上下させて、同じ細さにうどんを切っていきます。
麺の完成です!
会場はすごい拍手!!
茹でて登場したのは「うどん刺し」
パフォーマンスのあと、すぐに麺を茹でます。
茹で上がったら、冷水でしめて…
完成です!!
盛られているのは「うどん刺し」。
うどんの刺身のようなもので、醤油をつけていただきます。
うどんは鮮度が命だそう。
うどん刺し、すぐになくなりました!!
お客さんもおいしそうに食べていました。
うどん職人の技と伝統を次世代へ残したい
いま、讃岐うどんの職人は、どんどん減っています。
つらい修行中に、辞めていった同僚もたくさんいました。
機械化も進んでいます。
うどん職人の伝統技もなくなっていくんじゃないか。
自分が修行で覚えた技も機械化で必要なくなっていくんじゃないか。
うどんのパフォーマンスを、10代後半から20代の若い人たちや 何かに悩んでいる人に見てほしいそう。
ウどんさんはニューヨークでうどんアーティストとして活動するために、クラウドファンディングに挑戦し、目標金額を達成。
世界に、讃岐うどんの職人技を広げようとしています。
小野ウどんさんのブログ「白麺士戦記」