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【職人巡り旅】日本舞踊師範と雑貨店オーナー。2つの顔を持つ河野雅子さん
こんにちは。カラクリジャパンライターの梅グミです。
巡り人こまのさんが日本各地の職人を尋ねる【職人巡り旅】。
今回は、日本の伝統文化である日本舞踊を教えるかたわら、雑貨店を営んでいる河野雅子さんにお話をうかがいました。
日本舞踊の師範である河野さんが、雑貨店が始めたきっかけはいったいなんだったのでしょうか?
20年のブランクを越えて、専業主婦から盆踊りの指導者に
河野さんは日本舞踊坂東流師範でいらっしゃいます。
坂東流は歌舞伎役者・坂東三津五郎を家元としています。 藤間流の日本舞踊と似ていますが、仮面など、ちょっとちがうところがあるそうです。
河野さんには8歳ちがいの、ほぼお姉さんのような叔母がいます。 河野さんは、叔母さんの一番弟子として、踊りを習いました。
河野さんは学校を卒業後、坂東流の師範になりました。 「踊りだけではきびしいかな」と思い、教えながら歌舞伎関係の手伝いもしていました。 お手伝いでは事務作業も経験されたそうです。
結婚してから20年がたったころ、子どもが大きくなったのを機に、再び叔母の元を訪ね、習う側としてお稽古を再開されました。
40歳になってから復活したのよね
お稽古を受けながら、近所で盆踊りをやっていることを知ります。
盆踊りを教え始めて2年半になる現在は、健康体操をしながら盆踊りの振り付けを教える活動も始めました。
盆踊りをきっかけに新しい友達ができたり、「夜よく眠れるようになった」「きちっと踊れるようになってうれしい」と言われたりするのが、うれしいそうです。
民謡の盆踊りに加え、昨年からはAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』 など、最近流行している曲に合わせた振り付けもしています。
子どもさんにも楽しんでもらえるように
突然降りてきた直観に従って、3ヵ月足らずで雑貨店を開業
「あ、わたしお店ひらかなきゃいけない気がする」ってね
自宅の駐車場スペースの半分を使い、河野さんは知り合いの工務店に店舗を作ってもらいました。
河野さんがハワイにひかれたきっかけは、サプライズ。
ハワイに行く身内を驚かせたくて、「いってらしゃーい」と送り出したあと、こっそり前乗りしたのだとか!
このハワイ行きをきっかけに、河野さんは何度もハワイに通うようになりました。
びっくりー
他には、バッグなど、贈り物や実用的なものがよく売れているそう。
車1台分の店舗スペースから、人とのつながりが広がっていく
「子どもが大きくなると、それまでのママ友ともなかなか連絡を取らなくなる」と言う河野さん。
お店を始めたことで、友達がちょっと話に来たり、雨宿りにきたりするようになったそうです。
盆踊りの生徒さんもきてくださるようになった
年を重ねてからお友達つくるのって難しいけど、それができるのはお店のおかげ
日本舞踊と雑貨店。
全然関係がないように見えますが、人のつながりがどんどん広がっていくところは同じなんですね。