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【職人巡り旅】海外や若者に和楽器の魅力を伝えたい!鼓奏者梅屋貴音さん

 

こんにちは。カラクリジャパンライターの梅グミです。

 

みなさんは和楽器という言葉を耳にしたとき、どんな楽器を想像するでしょうか?

 

琴、三味線、尺八など、いろいろな答えが浮かんだと思います。

 

今回は、邦楽の打楽器「鼓(つづみ)」の奏者として活躍する、梅屋貴音さんに、巡り人こまのさんが話をうかがいました。

 

深みのある、やわらかい鼓の音色を出すためにしていることは?

 

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鼓(つづみ)は日本の伝統楽器です。

若い馬からとった2枚の皮と、桜の木でできた胴、「しらべ」と呼ばれるだいだい色の麻ひもでできています。

 

音の強弱は打つ力の強さと、しらべをつかむ左手の握力で変わります。

しらべを強くつかむと音はかたくなり、弱くつかむとやわらかい音がでます。

 

貴音さん
ボールと同じ。

激しいと音はあんまりはずまない

 

こまのさん
鼓の伝統的な所作や打ち方を教えていただけませんか?
貴音さん
左手で持って、 右の肩にのせる。右手で打つ

 

この決まった姿勢で、ぴしっと前を見て打つのだとか。

 

こまのさん
鼓は技術だけでなく、身体の使い方も大切だと思います。基礎的な練習以外に、教えていることはありますか?
貴音さん
リズム感。

乱れてしまうとうまく演奏できない

 

貴音さん
父は「歩きながらやれ」と。

変なリズムだと歩くことできない

 

祖父、父と二代続く梅屋流の邦楽打楽器演奏者の家に生まれて

 

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こまのさん
鼓を始めてどれくらいになりますか?
貴音さん
20年くらいになります
こまのさん
鼓を職業にされる前は、どんなことをしていましたか?
貴音さん
高校卒業したらすぐ鼓でした

 

高校で進路を決めるとき、大学に進学するイメージがわかなかったという貴音さん。

なんとなく調理師になろうと考え、資料請求などもしたそうですが、「ちがうな」と思ってしまったそう。

「じゃあ、どうしよう」と思ったときに、父がやっている鼓を継いでみることを思い立ったといいます。

 

こまのさん
鼓奏者の他にあこがれた職業は?
貴音さん
調理部に入ってたから調理師さんとか。 保母さんにもなりたいなーと思ったけど、

やっぱりちがうなと思ってしまった

こまのさん
鼓から離れようと思ったことはありますか?

貴音さん
はじめて3年くらい思うようにいかなくて やめようとも思いました

 

こまのさん
親子三代、梅屋流の邦楽打楽器演奏家だそうですが、鼓を仕事にするのに抵抗はなかったですか?
貴音さん
ありましたね。会社員のように安定しない、ボーナスもない仕事。

「やっていけるのかな」って不安はあった

こまのさん
長唄三味線も演奏されると思いますが、それでも鼓を続けているのは、どんなところに魅力を感じているからですか?

貴音さん
最初に鼓を始めたから

 

三味線を習ったときにおもしろさを感じ、三味線をやりたいと思ったこともあったそう。

それでも「最初に習ったものをやろう」と思い、鼓を続けたのだとか。

こまのさん
貴子さんにとって、鼓とはどういう存在ですか?

貴音さん
仕事っていうのが強いけど。 続けてるんだから好きではあるのかなあ。

やめてないってことは

 

 

指揮者のいない邦楽の世界。呼吸を感じ取り合わせていくことが大切

 

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こまのさん
着物を着る機会が多いと思いますが、特に気を付けてらっしゃることはありますか?
貴音さん
着崩れないように 目立たないようにしています

 

着物はあまり派手なものはお召にならないそう。

特に、歌舞伎などの伝統芸能の舞台では、演奏者は黒子と同じあつかいになるため、黒い紋付などを着て演奏しています。

 

こまのさん
舞台に立っているとき、動きの美しさを見せることと、音の美しさを聴かせること、どちらを意識していますか?
貴音さん
音の方が神経つかってます

持ち方、構え方よりも音

 

鼓はデリケートな楽器で、会場によって音がすぐ変わってしまいます。

皮が乾燥していると良い音で演奏できないため、皮に何度も息を吹きかけて調整することもめずらしくありません。

 

舞台当日、現場に行って皮を慣らし、メンテナンスしたとしても、舞台に上がったとたん、再び音が変わってしまうこともあるのだとか。

 

貴音さん
クーラーだけでも音がまったく変わっちゃう

 

こまのさん
ドラマの現場など、さまざまな現場で演奏されていますが、雰囲気に左右されず、鼓が鳴るようにされている工夫などはありますか?
貴音さん
あんまり気にせず、

「今日は鼓を打つために来たんだ」って思う

 

今までやってきたことを出すだけなので、大きな緊張はしないそうです。

 

こまのさん
イベントではソロ名義で活動されていますよね?
貴音さん
ひとりだと自分が楽しく演奏すれば、お客さんも楽しんでくれるかなという感じ
こまのさん
他の和楽器と一緒に鳴物として演奏するときと、ソロで演奏されるとき、大きなちがいはなんですか?
貴音さん
他の人と一緒に演奏するときは呼吸を合わすことが第一。

呼吸を感じ取って合わせる

 

邦楽の合奏には指揮者がいません。

その場にいる演奏者全員の雰囲気で合わせていくなんて、すごいですね!

 

海外や若い人に和楽器の楽しさ、邦楽の魅力を伝え、広めたい!

 

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こまのさん
鼓を次の世代に広める活動はされていますか?
貴音さん
団体で小学校に演奏に行き、そのあと体験してもらうことをやっています

 

演奏や体験の催しは、夏休みなどにもしているそう。

 

こまのさん
演奏だけでなく、鼓を教えていらっしゃるそうですね?
貴音さん
プロじゃなく趣味で習いに来てくれる人には和楽器の楽しさを伝え、楽しんでもらえるようにしています

 

こまのさん
鼓奏者のなかには、流派には属さずにプロとして活動している方も増えてきているように思いますが、どうお考えですか?

貴音さん
和楽器が広まるようになりました。いい時代ですね

 

昔は流派をこえて、プロで活動することはなかなかできなかったそうです。

 

こまのさん
10年、20年後、和楽器をとりまく環境や邦楽の文化はどのようになっていると思いますか?

貴音さん
「東京オリンピックでどうなるのかな?」っていうのはみんな思っていますね

 

昔より和楽器少なくなっているような感じがしていると言います。

 

こまのさん
これから、鼓奏者をはじめ、邦楽の道に進みたいと考えている人たちに向けて、メッセージをお願いできませんか?

 

貴音さん
難しいと思わず、まずチャレンジしてみてほしい

 

少しとっつきにくい印象のある邦楽ですが、「少しでも興味がある人はやってみてほしい」と語る貴音さん。

 

貴音さん
気軽に見に行ける演奏会もありますよ

 

こまのさん
これからどんなことを目指して活動していきたいですか?

貴音さん
海外や若い人に邦楽を広めていくことができればと思っています

 

 

 

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