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秋のお彼岸はいつ?何をするの?日本独自の風習や由来を知ろう!
こんにちは。カラクリジャパンライターのユキガオです。
「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざがあるように、お彼岸の時期が近づくと暑さもだいぶ収まってきますね。
夏の暑さが徐々におさまり、朝晩に涼しい風が吹いてくると「そろそろ秋だな」と感じます。
この「お彼岸」とは一体どんなものなのでしょうか?
お彼岸とはいつのこと?
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お彼岸は、春と秋の2回あります。
それぞれ、季節の変わり目だということですね。
では具体的に、いつがお彼岸なのかというと
- 春:春分の日+前後3日間
- 秋:秋分の日+前後3日間
そう、春分の日と秋分の日を挟んだ一週間が「お彼岸」と呼ばれる期間なんです。
春分の日と秋分の日は年によって変わります。毎年2月に公表されるまで、何日なのか正確には分かりません。
ちなみに2017年の秋分の日は9/23です。つまり、秋のお彼岸は9/20〜9/26の一週間となるわけです。
そもそもお彼岸って何?由来は?
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お彼岸の由来は、インドの古代語・サンスクリットの「波羅蜜多(パーラミター)」だと言われています。
これは煩悩に溢れたこちら側の世界(此岸)から悟りの境地(彼岸)に至るという意味の言葉。
そこから、いつしか日本で「ご先祖様を供養する日」になったというわけです。
ちなみに春のお彼岸は「自然をいつくしむ日」なんだそう。これは祝日法によって定められています。
同じお彼岸でも、春と秋で意味合いが違うんですね。
お彼岸には何をするの?
お彼岸には「彼岸会(ひがんえ)法要」といって、ご先祖様を供養する行事が寺院などで行われます。
そのような法要でなくても、ご先祖様のお墓に花やお供え物を持って行ってお参りすることが風習になっていますよね。
なぜこのような風習があるのでしょうか?
元々仏教の教えによると、極楽浄土は西にあるんだそう。
そのため太陽が真西に沈む日である春分の日と秋分の日は、あの世とこの世がもっとも近い日と考えられ、ご先祖様を供養するのに最適なタイミングとされているんです。
日本のお彼岸の考え方は仏教から来ているものの、他の仏教国では同じような行事がないことから、正式な仏教行事とはされていないようです。
由来や慣習を知って、日本にしかない行事をこれからも大切にしていきたいですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」の理由
なぜ、お彼岸が季節の変わり目だと言われているのでしょうか?
それは、お彼岸頃になると昼間の時間の長さが変わるためです。
春分の日・秋分の日には太陽がそれぞれ「春分点」「秋分点」というポイントを通過します。
このポイントは、ちょうど昼の時間と夜の時間が同じになるタイミング。
そのため春分の日以降は昼間の時間が長く、徐々に夏へと向かっていきます。
逆に秋分の日以降、だんだんと昼間の時間が減っていくため暑さも収まっていくとされているんです。
四季のある日本だからこそ、このようなタイミングで季節を感じてみたいですね。
お彼岸といえば「ぼたもち」「おはぎ」
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お彼岸にお供えするものといえば、丸めたもち米を餡子で包んだ「ぼたもち」です。
ぼたもちという名前の由来は、春に咲く「牡丹(ボタン)」の花なんだそう。そのため春のお彼岸にお供えするのは「ぼたもち」。
一方、秋のお彼岸にお供えする場合は「おはぎ」と呼ばれ、秋に咲く「萩(はぎ)」の花に由来しています。
それぞれの花の形に合わせて、ぼたもちは丸くて大きめ、おはぎはやや細めで小さく作られているのが特徴。
それぞれの時期に、形や呼び方も気にしてみると面白いですね。
日本ならではの文化や習わしに興味を持つことで、日々の暮らしをちょっとだけ豊かに過ごしてみませんか?