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【職人巡り旅】独学で挑戦し続ける『つまみ細工』和小物作家あおぞらさん
こんにちは、カラクリジャパンライターのユキガオです。
「つまみ細工」って、聞いたことありますか?
和服を着るときのアクセサリーとして、こういうアクセサリーをよく見かけますよね。
実はこれ、つまみ細工という技法を使って作られていたんです。
今回は、そんなつまみ細工で和小物を作るあおぞらさんに、巡り人・こまのさんがインタビューしてきました。
好きになれるものに出会えて制作・販売を開始
作り始めたばかりの頃は、お子さんや姪っ子さんにプレゼントするだけだったんだそう。
ご主人の一言がきっかけとなり、販売を開始。
「やっと好きになれるものに出会えた」と話すあおぞらさん。
ゆくゆくはつまみ細工の体験教室などもやってみたいんだそうです。
つまみ細工の難しさは「最終的なバランス」
つまみ細工は、薄い布をピンセットなどでつまんで形を作ります。
それを土台となる部分に貼り付けるこで、様々なモチーフを作ることができるんです。
ものさしとローリングカッターを使って布を細かく裁断するのも大切な作業。
色々な大きさ・形の布を用意するんだそうです。
小さく薄い布を使うからこその難しさや失敗もあるようで…
作っている途中で形がおかしくなったり布がはみ出したりすることもあるんだとか。
最終的なバランスを考えながら作る、集中力のいる仕事です。
誰かに喜んでもらえるやり甲斐のある仕事
失敗と試行錯誤を重ねながら、神経を集中させて作るつまみ細工の小物。
だからこそのやり甲斐もあります。
作ったものをご家族に見せると、「いいね」と言ってもらえることも喜びの一つに。
フリーマーケットや手づくり市にも出品されているそうで、「可愛いって言ってもらえる時が一番嬉しい」と話すあおぞらさん。
色合いと配色にこだわって作るオリジナルの和小物
成人式や七五三、着物に合わせて…など、オーダーを受けることもあるんだそう。
色々な人の意見を聞くと、あれもこれもやってみたくなり「迷走しちゃう」と話されますが、あおぞらさんならではのこだわりもあります。
布をつまんでしまうと、柄が見えにくくなってしまいます。
そのため、柄よりも色味にこだわった生地選びをされているんですね。
色を大事にするからこそ、しっかり勉強して配色のヒントを得ているんだそうです。
普段使いできる小物で『つまみ細工』をもっと身近に
今後は「洋服にも合うアクセサリーを作っていきたい」と話すあおぞらさん。
最近ではブローチや水引のピアス、かんざし風の耳かきなども作られているそう。
つまみ細工を身近なものとして知ってもらうために、体験教室など触れてもらえる機会を増やしたいと話していらっしゃいました。
独学で学びながら、つまみ細工を身近に感じてほしいと努力されるあおぞらさん。
そんなあおぞらさんの作品は、こちらから購入することができます。
つまみ細工のアクセサリーで、日本の伝統文化を普段の生活に取り入れてみると楽しいかもしれませんね。