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伝統工芸品とはどんなもの?意外と知らない種類や指定要件をご紹介
こんにちは、カラクリジャパンライターのユキガオです!
皆さんは、『伝統工芸品』と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
焼き物、漆器、染め物、和紙、竹細工…
実はまだまだあります。
現在、伝統工芸品として指定されているのは225品目もあるんです。
そんな伝統工芸品、どんなものが、どうやって指定されているかご存知でしょうか?
伝統工芸品を指定しているのは経済産業省
伝統工芸品について取りまとめているのは、経済産業省です。
何を伝統工芸品と指定するか、以下のような基準が定められています。
- 主として日常生活で使用する工芸品であること。
- 製造工程のうち、製品の持ち味に大きな影響を与える部分は、手作業が中心であること。
- 100年以上の歴史を有し、今日まで継続している伝統的な技術・技法により製造されるものであること。
- 主たる原材料が原則として100年以上継続的に使用されていること。
- 一定の地域で当該工芸品を製造する事業者がある程度の規模を保ち、地域産業として成立していること。
引用元:経済産業省ホームページ
これらの要件は、『伝統的工芸品産業の振興に関する法律』に基づいています。
全ての要件を満たした上で経済産業省の指定を受けて初めて『伝統工芸品』と言えるのです。
経済産業省が発表している資料を見ると、都道府県別に様々なものが伝統工芸品として指定されていることが分かります。
日本でもっとも伝統工芸品が多いのは京都で17品目、次いで東京と新潟でそれぞれ16品目。(2017年9月3日現在)
地域に根ざしていることが指定の条件となっているため、伝統産業の多い街でたくさんの伝統工芸品を見ることができるということですね。
伝統工芸品にはどんなものがある?
Photo credit: yamaken via Visual Hunt / CC BY-NC-ND
主な伝統工芸品の品目としては
- 陶磁器
- 織物
- 染め物
- 漆器
- 竹工品
- 金工品
- 仏具
- 和紙
- 人形
- 文具
などがあります。
陶磁器という分類の中だけでも、相馬焼・笠間焼・益子焼・常滑焼・信楽焼・京焼・波佐見焼・薩摩焼…などなど、挙げきれないほどの品目があるから驚きです。
住んでいる地域で、一度は目にしたことのある名産品が「実は伝統工芸品だった」なんてこともあるでしょう。
カラクリジャパンでもこれまで、京都の「京友禅」や、北陸・福井県の「越前和紙」、同じく北陸・石川県の「輪島塗」など、様々な伝統工芸品を紹介してきました。
もちろん、日本にはまだまだ多くの伝統工芸品があります。
今後もカラクリジャパンでは、それらの伝統工芸についてご紹介していきますね。
【参考記事】
>>越前和紙の里で和紙作り体験!世界でたった1枚の和紙を作ろう!
身近なところで伝統工芸品に触れよう
Photo credit: Christian Kaden via Visualhunt.com / CC BY-NC-ND
伝統工芸品と聞くと、ちょっと敷居が高いように感じる人もいるかもしれません。
ですが、本来は『日常生活で使用する工芸品』ですから、日常使いできる身近なものが多いんです。
ぜひ伝統工芸品を生活の中に取り込んで、日本の文化に触れてみてはどうでしょうか?
旅行の際に、旅先で見つけて買ってみるのも面白いと思いますよ。
また、東京都にある『伝統工芸 青山スクエア』には全国各地の伝統工芸品が展示・販売されていますので、そこで様々な工芸品を見て回ってもいいですね。
伝統工芸 青山スクエア
住所:東京都港区 赤坂8-1-22 1F
電話番号:03-5785-1301
ホームページ:http://kougeihin.jp/
カラクリジャパンでは、伝統工芸や伝統文化について発信しています。
折り紙や書道、三味線など、それぞれの職人さんの作品やパフォーマンスをご紹介していますので、その動画もぜひご覧ください!
きっと日本の伝統や文化が身近に感じられると思いますよ。