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【職人巡り旅】旅する字書き・犀(せい)として人に会い続ける玉田精さん
こんにちは、カラクリジャパンライターのユキガオです!
2012年から東京福岡で開催されている、字書き&アートイベント「KiTen」。
『人と人とのリアルなコミュニケーション×アートから新たな“起点”、人生の“分岐点”を創る』というコンセプトで開催されています。
今回は巡り人・和田さんが「KiTen江ノ島2017夏」にお邪魔して、主催の旅する字書き・犀(せい)さんこと、玉田精さんに会って話を聞いてきました!
燃え尽き症候群からのライブパフォーマンス
旅する字書きとして活動される玉田さん。実は書道経験はないんだとか。
そんな玉田さんが、なぜ今のような活動を始めたのか聞いてみました。
16歳の時から表現者になることを決めていたという玉田さん。
そして高校3年生で燃え尽き症候群になったとき、路上で歌う友人のところへ遊びに行ったのがきっかけで路上で歌うようになったんだそう。
もともと小学校の時から子供だけで旅をしていて、中学校から始めた一人旅でいろんな人と出会うきっかけが多かったそうです。
だけど高校生になって部活を始めると、なかなか自由な時間が作れず、高校3年生まではずっと旅に出ることができませんでした。
そうして大学進学と共に上京。
路上にギターを抱えて出てみたものの、その当時はストリートミュージシャンがブームだったこともあり、周囲のレベルの高さを知って挫折。
「歌じゃない手段でストリートで活動をしたい」と思った頃、たまたま友人が絵を描けることを知ったそうです。
「字を書く人になりたかったというよりは、ストリートで活動する手段を探していた」という玉田さん。
はじめは、絵を描ける友人に絵を描いてもらい、そこにことばを書くというスタイルでストリート活動をスタートしました。
手段としての「字書き」
2002年から活動を始め、最初は絵描き&字書きとしてユニットで活動していた玉田さん。
お客さんの目を見て、その人の為に字を書き始めたのはスタートしてすぐだそう。
今のようなライブペイントをやっているのは、新しい表現方法への挑戦なんだとか。
今は、全国各地の飲食店やイベントに呼ばれて、書き下ろしやライブペイントをしている玉田さん。
時には、「書いて欲しい」とお客さんに呼ばれてカフェで書き下ろしをすることも。
「字を書くことをきっかけに、たくさんの人と出会い、繋がっていくことができています」と話してくれました。
人に会いにいく旅をし続けたい
笑顔がとっても印象的な玉田さんに、今後の目標を聞いてみました。
来年にはニュージーランドに行くことは決まっているそう。
そんな玉田さんの旅の目的は、「何かを見たいとか、何かを食べたいとかそういうことではなく、人に会いに行くこと」。そのために旅をしたいんだと話します。
2012年時点で小学校6年生の子供が就職をする頃、65%の人が今は存在しない職業に就くと言われているそう。
今までの常識が非常識に変わっていく時代の転換期に、何も変わらない教育。
16歳の時に「表現家になる」ということを決め、実際にそれを達成した玉田さんだからこそ、伝えたいこと・伝えられることがあります。
『進 〜 全身全霊かけて僕らにしかつくれない道をつくるんだ』
江の島の海の家で行われたイベントは終始和やかな雰囲気で、美味しいBBQとお酒をいただきながら行われました。
音楽の演奏やライブペイントと緩やかな時間の流れが日々の喧騒を忘れさせてくれるよう。
玉田さんがライブペイントで書いた言葉は
『進 ~自分のやりたいこと 全力でやった先 創り出される つくりだしていく 自分だけの道 全身全霊かけて 僕らにしか作れない 道をつくるんだ』
というもの。イベント参加者に対して、「やりたいことを踏み出すきっかけになれば」という強い思いが伝わる作品です。
この記事を読んだ方も、玉田さんの生き方や力強い言葉から、ぜひ一度自分の生き方について考えてみませんか?