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日本美術を彩る表具師ってどんな仕事?技能士になる方法とは?

 

こんにちは、カラクリジャパンライターのユキガオです!

 

表具師という職業を聞いたことはあるでしょうか?

 

実はこの職業、奈良時代、平安時代から日本に存在する歴史あるものなんです。

 

今回は、そんな表具師のお仕事の内容や歴史、表具師になるために必要なことなどを調べてみました!

 

 

表具師は何をする仕事?

 

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布や紙を貼って作るものを「表具」と総称します。表具にはこんなものがあります。

 

  • 障子(しょうじ)
  • 襖(ふすま)
  • 掛け軸(かけじく)
  • 屏風(びょうぶ)

 

つまり、表具師とはこれらの「表具」を作る人、または、古くなった表具のメンテナンスをする人のことを指します。

 

表具は仏教と深く関わりがあるため、仏教伝来とともに表具師の技術も伝わったとされます。

 

表具師は、和紙をのりで貼り合わせ、加湿・乾燥を繰り返しながらものを作っていきます。

 

たとえば掛け軸を作る工程では、以下のような流れとなります。

 

  1. 書などの作品を吟味して、裂地(きれじ)と呼ばれる生地を選定する
  2. 裂地を作品に合わせて裁断後、和紙を裂地に合わせて切る
  3. 裂地と和紙をのりで貼り付ける
  4. 作品を裂地と継ぎ合せる(切り継ぎ)
  5. 仕上げをする

 

芸術品・美術品に対する深い造詣と、細かい作業に対する慎重さが必要となる仕事です。

 

掛け軸に限らず、屏風や襖などでも同じように細心の注意を払って作業を行わなければなりません。高い技能も必要とされる職業なのです。

 

 

表具と表具師の歴史

 

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Photo credit: Nullumayulife via Visual hunt / CC BY

 

そんな表具師という職業が日本に伝わったのは、平安時代・奈良時代頃だと言われています。

 

仏教の教えを説くために使われた巻物や、仏画、書などと一緒に、中国から伝わった表具。

 

表具は、絵画にとっての額縁と同じように、仏画や書にとって欠かせない重要な一部分なのです。

 

そのため表具師の技術は、日本文化の中心地であった京都で発展したとされています。

 

その後、日本家屋に「床の間」を作る文化が広まり、それにともなって掛け軸や屏風、襖、障子なども広まっていきました。

 

明治時代になると、日用品としての表具だけでなく、美術品としてのニーズも高まっていきます。

 

しかし現代では、家屋も洋風化していき床の間のない家が増えてきました。

 

そのため、掛け軸や屏風などは特別なものへ。現在は、壁を飾る内装としての表具が普及しています。

 

 

表具師になるにはどうしたらいい?

 

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表具師になるためには、まず表装の技能を身につける必要があります。

 

そのため、愛知県にある表具工芸大学訓練校などで表具や表装の基礎知識や技術を学び、表具店で働くのが一般的。

 

他にも、東京や大阪、山口に訓練校がありますので、そこへ入学してもいいでしょう。

 

そうして表具店などで実務経験を積めば、国家試験である表装技能検定試験を受験できるようになります。

 

その資格を取得すれば技能士として名乗ることができますので、技術に対する信頼性も高まります。

 

ただし、表具というのは伝統工芸品でもあることから、なかなか求人が出ていないことも。

 

そういう意味でも、訓練校などで基礎を学びつつ、学校に入ってくる求人情報などを頼りにしたほうがいいかもしれません。

 

日本文化を守り続ける表具師という仕事と、美術品を彩る存在である表具。

 

普段は書などの美術品に目が行きがちですが、その裏にある表具にもぜひ目を留めてみてくださいね。

 

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