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盆栽(BONSAI)は日本特有の芸術。自分だけの盆栽を始めてみませんか?
こんにちは、カラクリジャパンライターのユキガオです!
盆栽と聞くと、「老後の趣味」「年配の方が好むもの」といったイメージがありませんか?
実は盆栽は、英語でも「BONSAI」と訳されるように、世界に認められている日本ならではの文化なんです。
ただ鉢に入れて草木を育てるだけでなく、芸術性も兼ね備えた盆栽。そんな盆栽について調べてみました!
盆栽の魅力とその歴史
盆栽と聞いてイメージするのは、鉢に植えられた草木ですよね。なぜそれを「盆栽」と呼ぶのでしょうか?
盆栽という名前は、陶磁器製の鉢(=盆)で草木を育てる(=栽培する)というところからきているんです。
この鉢の中で育てる数十cmの草木に、大木の雄大さや自然な美しさを表現するのが盆栽の醍醐味です。
しかし、自然のままに植えておけばいいというものではありません。枝を剪定したり針金で枝を曲げたり、というように仕立てていくのが盆栽。
なかなか一筋縄ではいかないからこその面白さがあります。
そんな盆栽ですが、日本で始まったのは平安時代だと言われています。貴族たちが、小さな器で草木を植えて鑑賞していたんだとか。
それは中国から伝わった「盆景」というお盆の上に砂や石、苔など配置して鑑賞するという文化が伝わったものだそうです。
江戸時代になると民衆に広まり、特に大名は盆栽鉢を作らせるために焼き物師を抱えるほど。
また「盆栽」という言葉が使われるようになり、競技会などが始まったのもこの頃。大名の間では盆栽ブームが起こります。
その後、素晴らしい盆栽が代々受け継がれて今に至るというわけです。
盆栽を始めるために必要なものは?
そんな盆栽ですが、始めようと思ったらまずは一通り道具を買い揃えましょう。
道具も種類は様々ですが、まず最低限必要なものをご紹介します。鉢の数や種類を増やしていく場合、少しずつ買い足していったらいいですよ!
①盆栽
盆栽自体は、園芸店やホームセンターなどで購入することができます。
最近はインターネットでも色んな種類のものが売られていますので、予算とサイズを決めて探してみてもいいでしょう。
ある程度盆栽として育ったものだと、そのぶん値段も上がるようです。
②盆栽バサミ
枝を剪定するためのハサミです。家庭用ハサミでも切ることはできますが、切れ味のいい盆栽バサミを一本用意しておくと便利です。
③ジョウロ
盆栽に水をやるためのジョウロです。盆栽のサイズに合わせて、使いやすいものを選びましょう。
竿が細長く、ハス口になっていて霧状の水が出るものがオススメ。
④霧吹き
こちらも盆栽に水やりをするためのものですが、主に葉に水を与えるのに使います。
盆栽の大きさによってサイズを選ぶ必要がありますが、小さい盆栽なら、500ml程度で十分。
⑤肥料・殺菌防虫剤
樹木の成長のために、一般的には「置き肥」と呼ばれる固形の肥料が使われます。固形肥料を置くのが難しい場合は、液体の肥料を与えることも。
また、樹木の病気や害虫対策として殺菌防虫剤を用意しておくと便利です。
⑥ピンセット
盆栽のお手入れや仕立てのためにピンセットを使います。葉や虫を取り除いたり、細かい作業をするのに必要となります。
長時間使っても疲れにくいようなものや、後ろにコテがついていて土を押さえられるようになっている盆栽用のものを用意するといいでしょう。
種類や選び方は
一口に盆栽といっても、その樹木の種類は様々です。大きく分けると5種類あると言われます。
- 松柏類
- 雑木
- 実もの
- 草もの
- 花もの
松柏類というのは松や杉、ヒノキといった針葉樹のことで、丈夫で育てやすく一年中緑を楽しめます。よく見かけるのはこの盆栽でしょう。
逆に、モミジなどの落葉樹(雑木)を盆栽とした場合は、季節の変化を楽しむことができます。
他にもウメやカエデ、サクラなどの盆栽もあります。美しく保つのが難しい品種もありますので、難易度によって選んでもいいかもしれませんね。
自分で育てていくという楽しみ方
盆栽は、買ったときより育てた後の方が値段が上がると言われます。
それくらい、手間暇をかけて仕立て上げていくものだということ。自分だけの盆栽を作る楽しみがあります。
基本は屋外で日光を当てて育てるものですが、屋内で鑑賞することもできます。
最近は小さな盆栽も種類豊富ですので、ぜひ日本特有の趣味を楽しんでみてはいかがでしょうか?