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重要無形文化遺産・本美濃紙(ほんみのし)とはどんなもの?その魅力をご紹介

 

こんにちは、カラクリジャパンライターのユキガオです!

 

以前カラクリジャパンで「手すき和紙」についてご紹介しました。

 

>>無形文化遺産の手すき和紙の魅力を紹介!どんな種類がある?

 

手すき和紙は日本の伝統工芸品であり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

 

そんな手すき和紙を今も作り続けている地域のひとつが、岐阜県美濃市。そこで作られる手すき和紙を「本美濃紙(ほんみのし)」と呼びます。

 

今回はそんな本美濃紙について、どんな魅力があるのかをお伝えします!

 

 

本美濃紙とは?

 

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美濃和紙の歴史は古く、1300年前から手すき和紙として作られてきました。

 

その中でも「本美濃紙」は書院紙とも呼ばれており、美濃市の牧谷地区というところで作られた由緒ある和紙。

 

昭和44年に重要無形文化財として登録され、美濃和紙の製品の中でも特定の要件を満たした1割程度なんだとか。

 

美濃市教育委員会のホームページには、その「指定要件」として以下のような記載があります。

 

一、原料はこうぞのみであること。
二、伝統的な製法と製紙用具によること。
1. 白皮作業を行い、煮熟には草木灰またはソーダ灰を使用すること。
2. 薬品漂白は行わず、 料を紙料に添加しないこと。
3. 叩解は、手打ちまたはこれに準じた方法で行うこと。
4. 抄造は、「ねり」にとろろあおいを用い、「かぎつけ」
または「そぎつけ」の竹簀による流漉きであること。
5. 板干しによる乾燥であること。
三、伝統的な本美濃紙の色沢、地合等の特質を保持すること。

引用元:http://www.city.mino.gifu.jp/honminoshi/about/index.html

 

また、この本美濃紙を漉いて作ることができるのは本美濃紙保存会の会員のみ。

 

重要無形文化財としてその品質を保持できる、限られた職人さんによって作られているんです。

 

このように、様々な条件をクリアしたものが「本美濃紙」として認められています。

 

 

本美濃紙の制作工程

 

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先ほどご紹介した「本美濃紙の指定要件」にあるように、原料として使われるのは「コウゾ」という植物です。

 

その中でも本美濃紙に使われるのは「那須コウゾ」という、茨城県産のもの。白くて繊維が長く、美しい和紙になります。

 

そんな本美濃紙の制作工程は、大まかに説明するとこのようになっています。

 

  1. 水晒し
  2. 煮熟
  3. 塵取り
  4. 叩解
  5. 紙漉き
  6. 乾燥
  7. 選別

 

最初の工程「水晒し」は「川晒し」とも言われ、収穫された那須コウゾの白皮を川で数日間浸して不純物を取り除きます。

 

この時に、美濃の清流が必要となってくるわけです。

 

そのコウゾを煮てアク抜きをし、ゴミなどを取り除いてから丸鎚で繊維をバラバラにし、紙すきの準備を行います。

 

コウゾを水とトロロアオイの粘液の入った漉き船に入れたら、竹簀(たけす)という道具を用いて紙を漉いていきます。

 

この時、漉く方向を縦と横に交互に行うのが本美濃紙の特徴。和紙は縦揺りのみが普通なため、美濃和紙は他よりもしっかりと繊維が絡み合うのです。

 

その後、天日でしっかり乾燥させて、裁断・選別したのちに出荷となります。

 

非常に手間ひまのかかっていますが、その分強く美しい和紙ができるんですね。

 

 

本美濃紙の魅力

 

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Photo by BONGURI on Visual Hunt / CC BY-NC-ND

 

制作工程にもあったように、美濃和紙ならではの縦揺り・横揺りがあることで繊維にムラがなく、柔らかくて強い和紙ができあがります。

 

太陽の光に透かしてみると、その繊維の並びの美しさがわかると思います。

 

もともと明り障子用の和紙のため、障子紙や「美濃和紙あかりアート展」などであかりのオブジェなどにも使われています。

 

美濃和紙の職人さんの中には、和紙から靴下を作った方などもいらっしゃるほど。和紙の可能性はまだまだ広がりを見せています。

 

ぜひ本美濃紙に触れて、和紙独特の柔らかさや手触りなどを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

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